Ab Initioの高度なデータディスカバリ機能によってデータの意味を見い出します。
Ab Initioのセマンティックディスカバリは高度なアルゴリズムと機械学習を使用してデータをスキャンし、その内容のインベントリを自動的に作成します。検出された情報から、データの特性や、社内の他のデータとの関係を理解することができます。関係には、外部キー関係、計算関係のほか、クレジットカード番号、顧客名、国コードといった重要なビジネス概念との関係などがあります。これらのオートメーション機能によって、プロジェクト時間を最大90%短縮し、数年かかっていた大規模なデータカタログ作成プロジェクトをわずか数週間に短縮することができます。
すべてのAb Initio製品は、同じ基本技術に基づいて開発され、緊密に統合されているため、セマンティックディスカバリ機能により、複数の製品と用途にわたって自動化が加速されます。たとえば、セマンティックディスカバリ機能により、データ品質ルールの自動生成、個人データを保護する基盤の提供、セルフサービスのデータ取り込みなどが可能になります。
オンプレミスからクラウドに数十年分の開発資産を移行するには何年もかかる。しかし、Ab Initioを使うことで、その期間を大幅に短縮できる。
米国大手クレジットカード会社は、Ab Initioソフトウェアを使用して世界的にも革新的なビジネスインテリジェンス環境を構築しました。オンプレミスソフトウェアの開発と運用を数十年続けた後、新しいテクノロジを導入することで、ローカルデータセンターを廃止し、クラウドに移行することを決断しました。
20年間かけて開発したシステムの移行はそう簡単ではありません。データは大規模で高コストのデータウェアハウスに格納されていました。SQLは、ベンダー独自のSQLも含めて、100,000行を超えていました。Ab Initioグラフも数千本ありました。そのため、実行されているグラフ、その実行頻度、実行に使用されているパラメータといった詳細情報を正確に把握できなくなっていました。そういった情報はジョブスケジューリングシステムと、ジョブを起動するシェルスクリプト内に埋もれていて、移行を進める前にそれらを発掘する必要がありました。
自動化が移行作業の鍵であったため、この企業はAb Initioとともに自動化機能を構築しました。Ab Initioが提供した自動化ツールを活用することもあれば、両社のチームが共同でカスタムの自動化ツールを開発することもありました。Ab Initioベースのアプリケーションロジックの自動変換は、Ab Initioの独自の構造とメタデータ駆動型の処理モデルによって実現されました。Ab Initioの分析ツールが、さまざまなジョブとデータの依存関係を自動的に文書化しました。数十万ものランタイムログファイルの分析もAb Initioが開発したツールで行いました。
この移行に要した期間は1年半で、この規模のプロジェクトとしては圧倒的に短いものです。Ab Initioと協調することで、このクレジットカード会社は、最先端テクノロジを活用した堅牢なシステムを構築し、数百万ドルを節約することができました。